
楽天モバイルの大きな魅力である「国内通話無料」。しかし、実は「すべての電話が無料になるわけではない」という落とし穴があります。今回は、その仕組みと注意点を分かりやすく解説します。
1. 楽天モバイルの通話、2つの仕組み
楽天モバイルには、通話の方法が2種類あります。
① 標準の電話アプリ(VoLTE)
- 仕組み: 音声をデジタルデータに変換し、4G/5Gの音声専用ルートで運ぶ「VoLTE(ヴォルテ)」を採用。
- 特徴: 高音質で安定していますが、30秒22円の通話料が発生します。
- 用途: 主に緊急通報(110/119)などで使われます。
② Rakuten Linkアプリ(RCS)
- 仕組み: 「RCS」という技術を使い、インターネットと同じデータ通信のルートを通るIP電話に近い仕組みです。
- 特徴: 楽天のサーバーが「ネットのデータ」を「電話の信号」に変換して橋渡しするため、自分の090/080番号のまま無料でかけられます。
- メリット: 国内通話が基本無料。Wi-Fi環境でも発着信が可能です。

2. なぜ「有料」の番号があるのか?
「Rakuten Linkなら何でも無料」と思われがちですが、実は「0570」などの一部の番号は有料になります。
その理由は、相手先の電話網(NTTなど)に接続するための「アクセスチャージ(接続料)」が発生するからです。他社の設備を利用する際の手数料を、ユーザーが負担する仕組みになっています。
電話の世界には、「かけた側の事業者が、受けた側の事業者に手数料を支払う」というルールがあります。これをアクセスチャージと呼びます。
- 通常の電話(090など): 楽天モバイルと他社(ドコモ等)の間で、お互いに手数料を相殺したり、安く設定したりして調整しています。
- 0570(ナビダイヤル)など: これは「着信課金サービス」という特殊な商品です。NTTコミュニケーションズなどの事業者が、着信側の企業から料金をもらう代わりに、ネットワークを維持しています。この仕組みを維持するため、楽天モバイルが肩代わりできないほど高い接続料が設定されているのです。
3. 【要注意】無料にならない主な番号リスト
Rakuten Linkから発信しても、以下の番号は標準アプリへ切り替わり、通話料(30秒22円)が発生します。
| カテゴリ | 番号の例 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 企業ダイヤル | 0570 | ナビダイヤル(コールセンターなど) |
| 0180 | テレドーム(音声ガイダンス) | |
| 相談窓口 | 188 | 消費者ホットライン |
| #7119 | 救急安心センター | |
| #9110 | 警察相談専用電話 | |
| 自社サービス | 1417 | 留守番電話の再生 |
「0120(フリーダイヤル)」や「0800」」はRakuten Linkから無料」でかけられます。
4. 賢く使い分けるポイント
通話料を節約するための2つのコツを紹介します。
- 「03」や「06」から始まる番号を探す 企業の問い合わせ先が「0570」しか書いていない場合でも、よく見ると**「IP電話・海外からはこちら:03-xxxx-xxxx」**といった固定電話の番号が載っていることがあります。こちらにRakuten Linkからかければ、無料になります。
- 公式の「制限設定」を活用する Rakuten Linkの設定で「通話料が発生する番号への発信を制限する」をオンにしておけば、うっかり有料通話をしてしまうのを防げます。
まとめ
楽天モバイルの無料通話は、「最新のクラウド技術(IMS)によるネットと電話の融合」によって実現しています。
しかし、他社の設備を経由する特定の番号には料金がかかるため、固定電話番号(03など)が併記されていないかチェックする癖をつけるのが、楽天モバイルを最大限お得に使いこなす秘訣です。
次の回では、なぜデータ消費しないかを解説いたします。
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